ワークス GODISシリーズを徹底検証! その評価は?

永井延宏プロがワークス GODIS(ゴーディス)シリーズを徹底検証! その評価は?

Contents
チェックポイント
- グリップスピードが速く一気に振り抜ける
- 身体の動きと同調しやすくタイミングが合う
- 長尺にしても振り切れる挙動の安定性
左右、縦のしなり量の適正化が究極の振りやすさを生み出す
ワークスから発売中のウッド用ボロンシャフト『ゴーディス』シリーズの『502』(50g台)と『603W』(60g台、ボロンを二層に巻いたタイプ)をテストしました。
まず『502』からギアーズのデータを見てみましょう。このモデルの特徴は、横と縦のしなりがほぼ同じ数値になっていて、そのマッチングのよさを実感することができます。
そして、数値的には手元のトルクがしっかりと抑えられているデータは出ていますが、打ってみると手元調子という感じで、手元からしっかりと撓んでくれる。シャフトが全体的にインパクトに戻ってくるので、すごく安心感があります。
スイングしていて感じるのは、グリップスピードが凄く出ていることです。だから、無理に身体を止めてシャフトを走らせる必要がありません。身体全体のエネルギーを使って一気に振り抜くことができるシャフトです。
データを見ても、中折れ感など部分的にどこかが強くしなっているようなことがなく、手元からきれいに全体的にしなっているということも分かります。
また、これはボロン繊維の特徴でしょうが、重量が50g台とは思えない。振り心地のしっかり感があり、感覚的には10gほど重い感じでしっかりとした厚いインパクトが得られますね。
続いて『603W』ですが、これはボロン繊維を二層にわたって使っているので、よりしっかりした重量感があります。こちらも『502』同様、縦横のしなりが均等で、手元のトルク感は『502』よりもしっかりと抑えられているという印象です。
『502』に比べると、やはりシャフト全体の重量感を感じますし、グリップスピードも重い分『502』よりは少し遅い。それでもトップからブレーキをかけずに一気にフィニッシュまで振り抜けるイメージは『502』と同じ。それがスイングや弾道の安定性につながるので、ミート率も高くなります。
ダウンスイングで身体とシャフトの動きが同調しやすいので、インパクトも合ってくる。とても振り易いシャフトです。
『502』と『603W』の対象者の棲み分けですが、『502』はオートマチックに振れるという点でアイアン用カーボンシャフトとの相性がいいですね。一方、『603W』は、その重さ、金属的な振り心地という点で重めのスチールシャフトをアイアンに使用するユーザーとマッチします。
双方ともしなり戻りが安定していて振り遅れないので、長尺にしても挙動が安定する。長さを利用して飛ばすという選択肢もあるでしょう。
また、ボロンの強さ、しなり戻りの強さは大型ヘッドのトルクにもマッチするし、弾きのいい小さなヘッドのポテンシャルも引き出してくれそうです。
商品データ
『ゴーディス』シリーズでは、強度・剛性・弾性率に優れた金属繊維ボロンをフルレングスで使用し、シャフトの「しなり戻り」の特に「戻り」性能を高めることに成功。
さらに、弾性率が高いために軽量化を図りながら、粘り強さをプラスでき、ブレの抑制にも貢献している。とにかく、方向性の良さとミート率の高さで弾き飛ばせる革新的なニューシャフトだ。
ゴーディス 603 W-BORONのスペック
重量(g) | 全長(mm) | Tip径(mm) | Butt径(mm) | トルク(°) | K/P | |
---|---|---|---|---|---|---|
R | 61 | 1168 | 8.5 | 15.5 | 4.8 | 中 |
S | 63 | 1168 | 8.5 | 15.5 | 4.7 | 中 |
X | 66 | 1168 | 8.5 | 15.6 | 4.5 | 中 |
本体価格:6万5000円(税別)
ゴーディス 502 BORONのスペック
重量(g) | 全長(mm) | Tip径(mm) | Butt径(mm) | トルク(°) | K/P | |
---|---|---|---|---|---|---|
X | 63 | 1194 | 8.55 | 15.5 | 4.0 | mid |
S | 57 | 1194 | 8.55 | 15.3 | 5.0 | mid |
R | 54 | 1194 | 8.55 | 15.3 | 5.0 | mid |
A | 52 | 1194 | 8.55 | 15.2 | 5.0 | mid-low |
本体価格:4万5000円(税別)
商品のお問い合わせ:ワークス
TEL:048-422-7333
URL:http://www.workstc.co.jp
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