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安定した飛距離性能を Arch『164α』『PROTO TYPE』シャフトを永井プロが徹底検証

ギア評価 浅水敦
Arch 『164α』、『PROTO TYPE』

福岡のシャフトメーカー『Arch』の開発理念は、一発の飛距離よりも平均飛距離を伸ばそう、というのを開発コンセプトに置いている。とはいえ、飛距離を犠牲にして方向性を求めるのではなく、安定した飛距離性能を求めるという意味。

そのArchが送り出すシャフト『164α』、『PROTO TYPE』を、豊富な試打経験を持つギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロに様々な角度から試打検証してもらった。

永井延宏プロ
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞

軽量タイプ『164α』を永井プロが試打

Arch 『164α』

福岡発の新進気鋭なシャフト『Arch』をテストしていきます。まずは軽量タイプの『164α』から。

同社の製品群は、フレックス表記をアッセンブル後の振動数を目安としているのが特徴的で、今回新たに24、25のフレックスを追加。今回の試打クラブは25ですから、振動数はおおよそ250cpmということになります。

従来モデルは20~23までの4種類のラインアップ。軽量かつ柔らかめを好むHSが遅めのゴルファーをターゲットとしていましたが、新製品の24、25の2モデルはHSが速い人向けの軽量タイプという位置付けです。

Arch 『164α』 試打データ

トラックマン試打データ(Arch 164α)

その特性は、高弾性繊維をフルレングスで採用しているので、振り心地に直結します。試打クラブはやや長めのレングスでの組み上げですが、クラブがしっかりついてきてくれますね。

しなり戻りのスピード感やコシの強さは明らかに高弾性繊維の恩恵といえます。

また、手に取った時の軽さと爽快なカラーリングは、綺麗な鳥の羽を彷彿させ、空を飛ぶような弾道イメージを与えます。

実際に振っても軽やかさを感じ、さらにダウンスイングからインパクトにかけて先端から一気にしなり戻るので、長尺仕様でも振り遅れる心配は一切ありません。

FWから派生したPROTO TYPE

Arch 『PROTO TYPE』

そして、FW専用シャフト『WL-01』、『WH-01』から派生したドライバー用が『PROTO TYPE』。

シャフトメーカーはドライバー用を先に開発してから、FW用へ落とし込んでいくというのが一般的ですが、アーチでは発想を逆転。

私の生徒さんにもいますが、ドライバーは苦手だけどフェアウェイウッドを得意とするゴルファーは少なくありません。FWの統一感をドライバーへ訴求したのが『PROTO TYPE』で、今回フレックス25と27を実際に打ってみましたが、両モデルともシャキッとしている印象です。

Arch 『PROTO TYPE』

また、FW基準を踏まえると、ある程度重量を持たせる必要があります。実際、手に持った時の重量感はズッシリきますし、フレックス25の試打クラブの総重量が313gですから、やや重めの領域に入ってきます。スペック的にもFWとの統一感が出せていると感じました。

試打してみると、シャフトの積層の厚さが手に伝わってきます。その部分を手応えや効率の良さに繋げていて、特筆すべきはインパクト時にシャフトからが出る点です。

Arch 『PROTO TYPE』 試打データ

トラックマン試打データ(Arch PROTO TYPE25)

ミート率の高いゴルファーほど、ヘッド及びシャフトのインパクト音が感じられるでしょう。『PROTO TYPE』は全体的にシャフトが積極的に動くタイプではありません。そういった部分もFW用のイメージとマッチしますね。

近年、アフターマーケット用のドライバーシャフトは、積極的な動きによりゴルファーのポテンシャルを引き出す製品が数多く上市されていますが、そういったタイプが合わない方にズバリ、ミート。

Arch 『PROTO TYPE』 試打データ

トラックマン試打データ(Arch PROTO TYPE27)

そして、最後に打ったフレックス27は、振動数270cpmで硬めのS相当。シャフト自体もしっかりさが増します。ゴルファーのメンタルを上げるにはもってこいといえ、25同様、積層の厚いインパクトで、シャフトのエネルギーを強く感じることができました。

今回『164α』と『PROTO TYPE』という真逆のモデルを試打しましたが、ターゲットが明確で、素材や製法を変えて対象ゴルファーと誠実に向き合っているのが伺えます。信頼できるメーカーといえ、一度打ってみることを是非お薦めします。

『Arch』について

Arch 『164α』、『PROTO TYPE』

設計及び監修は、シャフト作りのスペシャリスト村上雅一氏が行っており、高弾性繊維のノウハウと、そのメリットを活かした作り込みを得意とする。

3年前に福岡で産声を上げたばかりの新興メーカーだが、ドライバー用は『KaMs16509』(7万2000円)、『KaMs16609P』(同)をはじめ『KaMs164α』(6万円)を主軸に展開。

このほど『KaMs164α』にフレックス24、25を新たにラインアップした。39~70g台の計16種類で、重量帯が変わっても同じように振れるのが特徴だ。

そして、昨年末に投入されたFW専用シャフトが、軽量の『WL-01』(4万8000円)、重量級『WL-01』(同)。47~73gの計11種類を展開する。

アマチュアゴルファーの大半は、地面にあるボールをスウィープに打とうとしてダフる傾向が多く見受けられるとか。そこに着眼し、シャフトの動きで、やや上から入れられるように設計を施したのが『WL-01』、『WH-01』である。

そのシャフト特性をドライバー用へ改良したスピンオフモデルを『PROTOTYPE』(6万3000円)として投入、4月より限定発売した。

「『PROTOTYPE』はフェアウェイ用から派生したシャフトで、飛距離はそのままにさらに方向性を重視したいゴルファーに向けたモデルです。手元側へ重量配分を行っており、総重量は重くなりますが、コントロールしやすいシャフトに仕上げました」(村上雅一氏)

重量帯は50〜60g台で、フレックス24(54g)、25(60g)、26(63g)、27(66g)の4タイプを用意する。

お問い合わせ Hopeful
https://www.arch-golf.com/
092-918-1214


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Arch 『164α』、『PROTO TYPE』

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ライター紹介 ライター一覧

浅水敦

浅水敦

1971年東京生まれ。(株)明光商会入社後、7年半シュレッダー&パウチッ子&ボイスコールの営業(新規開拓営業部→第3直販部配属、外務省、宮内庁、旧富士銀行、日本興業銀行、大手宗教法人を担当)を経て1997年(株)ゴルフ用品界社入社。本誌及びWEB広告営業&編集、クライアントのビジネスマッチング、JGGANEWS編集委員などに従事。ゴルフ業界歴20年のベテラン記者。2003年取締役、2009年常務取締役、2017年1月専務取締役。

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