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ツアープロの要望を反映『アーティザンウエッジ』タイガーのクラブを削った男が造るウエッジ

ギア評価 吉村真
ARTISANウエッジ

世界のトッププレーヤーが全幅の信頼を寄せる元ナイキの研磨師マイク・テーラー。そのマイク・テーラーがトッププロ達のリクエストを形にしたのが『ARTISAN(アーティザン)ウエッジ』。

『ARTISAN ウエッジ』は、ツアーからのフィードバックで考案された5つのソールと8つのロフト角から組み合わされた17スペックで構成。ツアーカスタムレベルのデザインによる性能をすべてのゴルファーに体感してもらえるモデルだ。基本的な形状はディアドロップ形状だが、5種類のソールは、

  • S = スタンダードソール/トゥ側にエッジを残したスタンダード
  • DS = デュアルソール/トゥ・ヒールを落としたハイバウンス
  • R = ラウンドソール/日本のアスリートの使用実績あり
  • SB = スクエアーベベル/超一流アスリートの形状
  • WS = ワイドソール/ソール幅が広くスタンダードなバウンス角

ソール形状は特長のひとつだが、ホーゼルにインナーウエイト(ステンレス3.3g、タングステン7g)を挿入することが可能で、多様なゴルファーのリクエストに応じてバランスを調整できる。

ツアープロのリクエストから生み出された『ARTISAN ウエッジ』の実力は?豊富な試打経験を持つギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロに検証してもらう。

試打クラブ:S/58度、DS/58度、R/58度、SB/56度、WS/56度

永井延宏プロ
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞

ツアープロの要望を反映『アーティザンウエッジ』タイガーのクラブを削った男が造るウエッジ

ARTISANウエッジ 永井延宏プロの試打評価

ツアープロのリクエストを深く理解した完成度の高いウエッジという第一印象です。5タイプのソールですが、それによって形状も作り込みが微妙に異なります。

まず、ロフト58度のSソールを試打しました。リーディングエッジが直線に近く、スクエアに構えやすい。スクエアにシンプルに、というイメージです。

ARTISANウエッジ 58度 Sソール

ソールはクセのない平らなソールで、ヌケのスピードが感じられ、スピード感が厚い打感と高いスピン性能に置き換えられるので、やや低めの強弾道でスピンで止まります。インパクトで緩まず、直線的に打つゴルファーが想定されます。

ARTISANウエッジ 58度DSソール

次に58度のDSソールです。Sソールのトゥとヒールを落としてラウンドをつけたタイプですが、フェースのトゥ側が少し広がっていて、やや開きやすい形状ですね。

特にヒールのヌケがイメージできますので、ヘッドの軌道をアウトサイドインでカットにボールを捌く打ち方が見えてきます。

プロの要望を反映したのが分かりやすいRソール

ARTISANウエッジ 58度Rソール

58度のRソールはフェース形状でトゥが逃げているので、開きやすいウエッジ。そのヘッドの開きやすさ、逃がしやすさが、最近ツアーで見られるトゥ側を倒しながらフェースのトゥ側で芯を外してヒット、弱い球を打つイメージと相性が良いと感じました。

まさにツアープロの要望を如実に反映しているモデルです。

次は56度のSBソールです。リーディングエッジが少し落とされており、平らな部分に繋がるので、フェース寄りのソールがバンパーの様なイメージ。それがバウンスの役割を果たして、打つと跳ねっ返りが強いソールです。

ARTISANウエッジ 56度 SBソール

試打は56度でボールをあげるスイングが必要かとも思いましたが、ソールが跳ね返るので、敢えてしっかり打ち込んでいく、ソールの跳ね返りを抑えるくらいで丁度良いヘッド。それでいて、ボールの高さやスピン量は損なわれず、操作性も非常に高いですね。

最後が56度のWSソールのワイドソールです。極端なワイドではなく、ディアドロップ形状が最も表れており、一番リーディングエッジの丸みが強く、非常にニュートラルな使い方ができます。

ボールを拾っても良し、抑えても良し。ワイドソールのヌケも高いレベルで許容性がある。ゴルファーの技術を反映しやすいと思います。

ARTISANウエッジ 56度 WSソール

56度のWSですが、見た目の形状と挙動がマッチしており、打ち出しも高く穏やかな球筋でスピン性能も高い。距離感が合わせやすいオールマイティなウエッジです。

PGAツアーの様々な地域や気候変化芝質に対応したウエッジ

ARTISANウエッジ 試打

今回は58度で3タイプ、56度で2タイプを試打してみましたが、世界トップレベルのプロのリクエストを深く理解して作り込んでいるという印象です。

それに加え、USPGAツアーの会場となる米国の自然環境、暖かい地域から寒い地域まで、様々な芝やグラウンドの状況に対して、プロの様々なテクニックのイメージが、それぞれのモデルに見えてくると思います。

打ち方でソールを決める基準となるのはSBソール

ARTISANウエッジ 試打

アマチュアは、様々なソールの形状は見れば分かりますが、自分に合うソール形状の選び方のポイントが分かりづらい。ソール形状の選び方のポイントは?

例えばSソールは、フラットなソールでスピード感が出しやすい。クリアにインパクトができるならスピード感はスピンに置き換えられ、スピンが掛かるというのがひとつの選び方のポイントです。

一方で、打ち込みたいゴルファーはSBソール。リーディングエッジのバンパーがお助け機能となります。SBは、寛容性が高いと思います。なのでSBをベースに試打することをオススメします。

商品のお問い合わせ:インフィニット
TEL:0985-86-7180
https://infinitegolf.jp/


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ライター紹介 ライター一覧

吉村真

吉村真

1974年1月22日生まれ、長崎県出身。
パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ用品界」で地クラブを中心に取材、執筆。
国内を始め、中国、台湾、米国のゴルフ用品工場の取材経験もあり、地クラブ・工房ビジネスへの有益な情報発信、国内外の製造拠点などの取材を通してゴルフ用品市場の発展に貢献したいと、東奔西走。ほかには日本ゴルフ用品協会広報委員会アドバイザリースタッフ、販売技術者資格(日本ゴルフ用品協会認定)取得。
プライベートでは1歳男児の日々の成長と格闘中。

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