第4世代の集大成『ディアマナZF』さらに高次元の飛んで曲がらないを追求したシャフト

9月5日、三菱ケミカルから発売された『ディアマナZF』シリーズ。第4世代ディアマナの集大成であり、さらに高次元の「飛んで曲がらない」を追求したシャフトだ。
王道アスリートモデルとして、海外メジャーを初めとする最高峰の舞台で実績を積み重ねてきたディアマナの中で、『ディアマナZF』シリーズは、弾道のばらつきを抑制する強さに、インパクトに向けて力強く加速するしなやかさを加えることにより、すべてのスイングパワーをボールスピードに効率良く変換。スピン量を抑えた直進性の高い弾道で、さらに高次元の「飛んで曲がらない」を追求している。
さらに、シリーズ初となる40g台スペックをラインアップ。より幅広いゴルファー層に、最新のディアマナの飛びを提供する。今回はギアの賢者であるソクラテス永井延宏プロに、60g台のS、50g台のS、そして40g台のR2を試打してもらい、その実力を検証した。

Contents
さらに高次元の飛んで曲がらないを追求した『ディアマナZF』
ギアの賢者 ソクラテス永井の試打評価
「ディアマナ」といえば、ツアープロ、特に米PGAツアーでも使用率が高いブランドですが、今回の『ディアマZF』は40g台で「R2」をラインアップし、一方で同じ40g台で「X」もあります。最重量級では80g台で「TX」まで用意しています。幅広いゴルファーに対応する意図が表れていますね。
全体的な印象は?
三菱ケミカルらしい素材使いが特長で、『MR70』という素材を使っています。
シャフトの強靱さが大きな「ディアマナ」の特長だと思うのですが、その中にもスピード感、シャフトがゴルファーを助けてくれる挙動も感じ取れます。幅広いゴルファーが恩恵を受けることができるシャフトですね。
しなり戻りのスピード感に当たり負けない厚いインパクト
先ほどお話しした「ディアマナ」らしいシャフトの強靱さ、剛性感の強さはもちろんですが、ミッドの部分からぐい~っと撓り戻るスピード感が高い弾き感として表れています。
さらに先端部にボロン繊維を複合成型して先端剛性を高めていて、撓り戻りにスピード感がありながら、当たり負けせずエネルギーロスが少なく、厚いインパクトを実現できます。
ゴルファーにとっては、無理に押し込む必要がないため、やさしく飛ばせるシャフトですね。
ディアマナらしい強靱さにスピード感、弾きの強さ

最初に60g台のSを打ってもらいました。
スピン量2600位で、キャリーが230ヤード、トータル256ヤード。打ち出し角が約14度。ミート率は1・47でした。打ち出しの高さは十分、キャリーもしっかり出ているのにランも稼げています。
いい弾道です。様々なタイプのヘッドと合うバランスの良さを感じます。
フィーリングは?
ディアマナらしい強靱さに加え、中間部からの撓り戻りのスピード感、ボールの弾きの強さは、驚くほどのポテンシャルを持っていると思います。
50g台でも低スピンと弾く強さは高いレベルを維持

次に50g台のSフレックスです。
打ち出し角は15度程度で、60g台のフレックスSよりアップしました。重量が軽くなってシャフトの挙動が大きくなったのが理由だと思います。
ただ、挙動が大きくなるとインパクトロフトが多くなりがちですが、スピン量は少し減っている。ここが『ディアマナZF』の凄いところで、飛距離に繋がる低スピン性能は維持している。
先端の強さが、軽くなってシャフト全体が振りやすくなったことに対して負けていない。シャフト全体でボールを弾く強さは、高いレベルで維持していますね。
40g台のR2でも軽さでの当たり負けはない!

最後に40g台のR2を打ってもらいました。
軽くなったとはいえ、素材使いによる強靱さがあり、トルクが多いとかシャフト全体でのもたつきは感じません。クラブメーカーの標準シャフトだと、インパクトでの当たり負け、エネルギーロスを感じることがあります。
ただ、『ディアマナZF』の40g台なら、軽くても当たり負けやエネルギーロスを感じません。その意味でデータでのミート率は1.46と高いレベルです。それが飛びに繋がっていると思われます。
スペックは全体で20種類。選ぶ基準は?
標準よりやや体力のある方で60g台のSを。クラブメーカーの標準シャフトをお使いの方で50g台の半フレックス下くらいを。40R2はシニアや女性が視野に入ってくると思います。
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