ぶっ飛びの『カムイプロKP-01』は3つのヘッド重量が選べるドライバー

中条カムイから発売された『カムイプロKP-01』。その特徴は、ディープフェース、ディープバックの450㎤。そのディープバック部に30g以上の「パワーアンカーウエイト」を配置して、低深重心を実現。
また、フェース面上の重心、ボディの重心、そして「パワーアンカーウエイト」が一直線上に位置することで、インパクト時のエネルギー伝達効率を向上。さらに、フェースはジルコニウムチタン+360度フルカップフェース構造で広い高初速エリアを実現。
今回はギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロがヘッド重量を変えた3タイプを試打した。

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永井プロによるカムイプロKP-01を試打評価
まずは最軽量の「パワーアンカーウエイト」(総重量=198g、27g = ビス2g×2個を含む)のタイプです。
打つと想像通り低スピン性能が表れますが、インパクト効率1.5を超え、トータル約270ヤード。エネルギー効率の高さ、当たりの強さ、ヘッドの高い直進性などを感じます。
一方、ヘッドが小ぶりなので、ヘッドが動くと捉まる弾道、ドローボールになります。逆にヘッドの動きを抑えに行くとフェードボールの弾道が打てます。そのような操作性の高さも一つの特徴だと思います。
次に、ウエイトを4g増やして打ってみたいと思います。
総重量202gは叩くイメージ低スピン感が増して強弾道
今度は4g重い「パワーアンカーウエイト」を装着したバージョンで、総重量は202gになります。ワッグルした印象は、ずいぶんとウエイトアップしたフィーリングです。上手く打てれば、ぶっ飛ぶイメージですが。
想像通りですね。ぶっ飛びました。少しヘッドが重くなったことで、ヘッドに引っ張られる感じはありますが、その重量増加の分だけボールにエネルギーが伝わりました。スピン量は1830rpmと低スピン感が際立っており、重量も増えたことでヘッドの直進性も増して強い弾道が出ています。
202g位の重量になると、ガツーンと叩くスイングイメージも出てきます。ゴルファーも気合が入るので飛距離性能が向上するクラブ重量の設定だと思います。
36gのウエイトで違う性能が見える『KP-01』
最後の試打は、「パワーアンカーウエイト」が36gで総重量は206gになりました。ワッグルすると総重量が重くなった分、当然重量感を感じますが、これまでの総重量の設定と違い、ヘッドの中での重心分布が変わったフィーリングがありますね。
単純にクラブ総重量が重くなるイメージより、性能も変わるイメージです。
打ってみると弾道が変わりますね。この36gの「パワーアンカーウエイト」がシャフトの前ぞりを増幅させているイメージで、その分アッパー軌道で打ってみましたが、結果としては打ち出し角が上がりました。飛距離もトータルで274.1ヤードと飛距離性能も高い数値が結果としてでました。
とはいえ、ヘッド重量は最大級。実際には少し短くクラブを握ったり、短尺仕様で組み立てる等、ヘッドの重量によるパワーを最大限に生かすために、よりミート率を上げるセッティングがおススメだと思います。
まとめ:カムイプロKP-01はどんなドライバーか
まず、フェースですがジルコニウムチタンのカップフェースが初速感があり弾きの良いヘッドです。そして、打音は同社の得意な窒素充填ドライバー『タイフーン』(TP)シリーズと異なって静かな打音です。
性能としては「パワーアンカーウエイト」が3種類あって、ヘッド重量が3種類から選べますが、表れる結果が大型ヘッドの投影面積の大きいヘッドに装着されているウエイトと違います。
洋ナシ型のコンパクトなヘッドで、フェース面とウエイトの位置が近い。それによって、インパクトに対してウエイトのパワーが入っていきます。それが凄く表れています。
198gの最軽量ヘッドだとエネルギー感と低スピン感が強くなり、202gのヘッド重量だとインパクトでボールにウエイトの重さが伝わります。
そして206gのヘッド重量になると、投影面積の大きい460㎤のヘッドと同じような深重心と同じような作用になってきます。つまりヘッド重量が206gになるとシャフトの前にヘッドが出てくる、キックバックを導いてくれるような挙動に変わりました。
全体的には低スピンでライナーで飛ばすイメージのヘッドで、ヘッド重量によって、そのぶっ飛び方も変わると思います。
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