• TOP
  • GEWとは
  • ライター一覧
  • GEW 購読申し込み
  • GEW 見本誌申し込み
  • 広告掲載について
  • 運営会社
  • 事業内容
  • 企業理念・ミッション
  • CEOメッセージ
  • 会社沿革
  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • お問い合わせ
  • ゴルフ業界求人
  • PGA会員専用求人
  • 「PGA会員専用」の求人情報はこちら

    現役大学生がズバズバ指摘した「日本のゴルフのダメなところ」

    小川朗
    山梨県甲府市生まれ。甲府一高→日大芸術卒。82年東スポ入社。「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女のメジャー大会など通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。フリージャー...
    SNSでシェアする
    「JAPAN GOLF FAIR2019」(パシフィコ横浜)の2日目(3月23日)に、「現役大学生による『ゴルフ座談会』」が開催された。 主催は大学の体育授業へ積極的にゴルフを導入、コースデビューへと導く「Gちゃれ」などを展開している「一般社団法人大学ゴルフ授業研究会」。18人の現役大学生が本音で語る座談会は、現在の日本のゴルフが抱える様々な問題を浮き彫りにした。 壇上にずらりと顔を揃えたのは、慶応、法政、武蔵野美術などの現役大学生たち。そのネームプレートの右下には緑、青、赤のマル印が付けられていた。 この3色はまったくゴルフに触れたことのないグループ(赤)、体育でゴルフ授業を履修しているグループ(青)、体育会系ゴルフ部などでどっぷりゴルフをしているグループ(緑)が一目で分かるようにしたものだった。 現役大学生がズバズバ指摘した 「日本のゴルフのダメなところ」

    ゴルフをしない若者たちの目に、日本のゴルフとはどのように映っているのか

    法政大のS君(赤色)は率直にこう語った。 「僕の中でのゴルフは、道具に依存性が高く、その値段も高そうで、お金がかかるスポーツ。2番目に(ゴルフ場が遠くて)その場所まで行かなきゃいけない。3番目に大人の男性、お父さんの世代のスポーツで、自分とは距離がある」 道具にも交通費も、プレー代にもお金がかかり、身近には感じられないスポーツであるということだろう。 慶応大のKさん(赤色)は交通の便がネックだと指摘した。 「中学、高校とハイキング部で山登りは好きです。ゴルフも自然の中でできるけど、どうしても車が必要になるじゃないですか。それで友達と行こう、とはならないですね」 家業がゴルフ練習場であり、3歳からゴルフを始めながら、すでにやめてしまったという法政大のMさん(赤色)のケースは、ゴルフ業界にはもっと深刻と言えるかもしれない。 「最初、3歳の時に親が小さなクラブを作ってくれて10年くらいやったのですが、結局好きになれずやめてしまいました。おじさんたちから優しくされて『将来の宮里藍ちゃんだね』なんてほめられるのは好きなんですが、妹が上達して、比べられるようになったんです。それがイヤで、やめちゃいました。私は一人で練習するのが好きだったので」 日本の練習場の問題点としてよく指摘されるのが、教え魔の存在。 筆者は仕事柄、著名人のゴルフ人生を伺う機会が多いが、その多くが打ちっ放しの練習場を頻繁に変えている。 あるタレントは「教え魔につかまり、その練習場のヒエラルキーの中に組み込まれるのがイヤで、しばらくすると新しい練習場に移った」と告白しているほどだ。 「被害者」は有名人に限らない。一人で練習したいのに、雑音が多すぎてゴルフを辞めた、というケースはMさんの例を挙げるまでもなく多い。

    経験者たちは問題点をズバリ指摘

    海外でのゴルフを経験している慶大生、Wさん(青色)の指摘は痛烈だ。 「両親がゴルフをやっていて、近所のスポーツセンターでキッズスクールがあったので、そこに1年間通って基本を学びました。でも、日本ではゴルフ場に行くのに、都心からだと2時間くらいかかる。海外ではダウンタウンから20分もあればゴルフ場に着きますし、スループレーの折り返しで食べるハンバーガーがおいしい」 ゴルフ場まで2時間もかかる不便な日本と、20分で行ける海外のゴルフ場。絶望的に過ぎる環境の差を、Wさんは知っている。 東工大のHさん(緑色)は高校の時に父親に練習場に連れて行ってもらい、ゴルフを始めた。大学ではゴルフ部に入部している。 「ラウンドは月2回くらい。18ホールで8,000円程度の安い所を探してプレーします。それでも交通費は往復2,000円かかります。引っ越しのアルバイトで朝から夕方までやって、1日1万円のバイト代が飛んでしまいますね。合宿も1回4万円かかるので、年間50万円は必要だと思います」 一橋大のY君(青色)は親頼み。「年3回の合宿と合わせて30~40万円はかかります。親に将来返します、と言って借ります」

    ゴルフのファッションについて

    もうひとつ、問題となっているのが、ゴルフファッションのイケてないところ。武蔵野美大のHさん(青色)はグローブのデザインに不満をため込んでいた。 「グローブのデザインが謎です。指の所にタイツの網目みたいのが入っていたりして、ビミョーだな、とよく思います。レディースものは買い替える時も白とか、黒とか、柄もほとんどない。デパートでも紳士服コーナーの横にある、というのもどうかなと思います。ゴルフに1回くればハマる人が多いと思うので、ファッションは大事だと思います」と語った。 シャツをパンツに「インする」ドレスコードにも抵抗感は強い。 「ゴルフ自体は好きなんですけどそれ(ドレスコードというルール)があるのが一番おっくうなので、シャツだけでも出せるようになれば、もっと行きやすくなると思います」 つまりは、カジュアルではなく、コストも高く、ファッション的にも問題があるため、ハードルを越える気が起こらないのが現実。ドレスコードを思い切って緩くした吉川インターMECHA(兵庫)やベルビュー長尾(静岡)のようなゴルフ場がどんどん出て来ない限り、若者たちはなかなかその気にならない。 法政大学のSさん(赤色)は、今後もゴルフをするつもりはないという。もしゴルフに使うお金があったら何に使うか、という問いには、こう答えた。 「やっぱり、旅行ですね。旅行が好きなんで」。ほとんどの大学生たちは、使うべき月々の予算が決まっている。スマホは絶対に手放せないし、好きな遊びも多様化している。「ゴルフ」のライバルは数多い。ゴルフを身近な存在にするには、初心者にまずクラブを握ってもらう努力をすることが大事だろう。 打開策は、あるのか。「野球のバッティングセンターのようなものがゴルフにもあれば」(慶応大・S君=赤色)という発言は印象に残った。「ゴルフ場は遠い」ということがハードルになっているという声も多く聞かれたからだ。 打ちっ放しの練習場は相続税の問題で都市部から姿を消す一方。それを埋める代役は、今のところシミュレーションゴルフしかなさそうだ。
    この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ用品界についてはこちら
    この著者の記事
    ゴルフシミュレーターの居場所は、ゴルフ場のクラブハウスにこそあった
    2022年08月23日
    この著者の記事
    ゴルフ場で進むDX。地域包括ケアシステムとの連携も
    2022年07月24日
    この著者の記事
    ゴルフ場、農産物を作る
    2022年05月07日
    この著者の記事
    ゴルフと釣りが同時に楽しめる施設 が続々誕生
    2022年03月25日
    この著者の記事
    ゴルフ場、無限に広がる2ホールの使い道
    2022年02月07日
    → もっと見る