1. 女性ゴルファーと男性の関係 ~未婚女性の場合~

女性ゴルファーと男性の関係 ~未婚女性の場合~

時田由美子の「おんなとゴルフ」
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時田由美子の深堀り考現学「おんなとゴルフ」

月刊ゴルフ用品界2016年11月号掲載
なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。

前号で「はたらく女性、特に未婚の女性」は成長市場と言えるため、積極的に狙うべきだということを書いた。

では、未婚の女性をどうやってゴルフ市場に巻き込んで行けばよいのか?

このコラムは男性読者が多いことを前提に、女性ゴルファーの生体・背景の理解向上を目的の1つにおいている。スポーツとしてのゴルフからかけ離れてしまうかもしれないが、女性ゴルファーと男性の関係について紐解いていこう。

「恋愛」ほど強力なツールはない

年齢を問わず、未婚の女性にとって「恋愛」ほど強力に女性の行動力を増加させるものはない。これは、彼あり・彼なしを問わず、恋愛スイッチが入っている女性全てが対象となる。

一般的にゴルフは、はじめる・続けるハードルは高いスポーツと言われている。例えば、友達が欲しい・余暇を充実させたいなど、よくある動機でゴルフをはじめたいと思っても、「お金がかかる・道具がない」「コースデビュー時の想像以上に辛い体験」など様々なハードルを前に、多くの人が挫折を繰り返してきた。軽い気持ちでは、乗り越えられないのだ。対して「恋愛」のパワーはすごい。おそらく男性には想像ができないほどに、「恋愛モード」に入った女性の恋愛脳は、彼女たちを変え、行動力を与えるのだ。

最も行動力を持つのが、心に思う男性がいて片思いをしている女性や、彼と付き合いはじめの女性だ。彼女たちは、大好きな彼と共通の話題をもったり、少しでもいっしょに楽しい時間を過ごしたりする努力を惜しまない。

「その日」のために永久脱毛に通いだしたり、料理をしない女性が料理をはじめたりする。そして、彼と仲良くなるきっかけや一緒の時間を過ごすために、彼と同じ趣味をはじめてみようと思い、行動するのだ。

私の友人にも、大好きな人と共通の話題を持つために、サッカーのルールを一生懸命に覚えようとしたり、テレビをみるようになった女子や、トレーニングマニアの彼に感化されて自身も「筋トレ」をはじめた友人がいる。

同じ女性同士で見ていて笑えるくらいに、恋する女性は健気に自分を変える。恋愛のためならお金がかかることも、大変なことも、辛い体験も乗り越えられるのが女性だ。

次に行動力を発揮するのが、相手はいないけれど恋愛スイッチが入った女性たちだ。具体的にいうと、出会いが欲しい・恋愛したい・結婚相手と出会いたいと思っている女性たち。そのためにゴルフをはじめるまでいかないが、既にゴルフをはじめている女性たちのラウンド数を増やしたり、休眠ゴルファーを復活させるくらいは可能である。

私たちの身近にも、独身男性がいるか否かが、誘われゴルフの参加可否の検討ポイントになっていることが多分にある。そして、その日のゴルフのためにウエアを新調するなど、恋に向かう女性のパワーは、男性の想像を上回る投資活動も生み出す。

独身男性ゴルファーが女性ゴルファーを増やす

このことから、独身男性(バツの有無を問わず)にゴルフをしてもらうことは、独身女性ゴルファーを増やすためにとても有効な手段になりうる。

なぜなら、ゴルフ未経験の女性がゴルフをはじめるには、様々なハードル・知識・手ほどきが必要だからだ。道具をどう揃えていいのかわからない、練習場にいってもお作法がわからない。練習でゴロしか打てずにメゲそうになったとき、頑張る気力が求められる。ここに男性がいれば、男性は教え好きの方が多いので、車デートの流れで何度も練習に行くことができ、手取り足取り教えてもらえたりもする。

そして、ラウンドデビューの試練だ。女性はラウンドデビューのためにかわいいウエアを準備してのぞむ。しかし、スタートしてみると、走れ!急げ!チッ(舌打ち)でイライラの伝播など、ただでさえ上手く当たらず焦っているのに、ビギナーに優しくない人が混ざっていると、「ゴルフ=辛い思い出」と、トラウマを与える。これがお互いに気持ちがある関係や下ゴコロのある関係だと、できるだけ相手に楽しんでもらえ嫌われないよう面倒見よく、心もプレーもサポートしてくれる。

2サムでまわれる関係ならなおよい。デビューに限らず、ビギナー?120以上打つような女性たちにとって、2サムは、他の同伴者に迷惑をかける気持ちや、前後を気にする気持ちが和らぐので試練が減り、快適にラウンド慣れの階段を上がることができる。

同じ男女の仲でも、これがご夫婦になると、お財布が同じであること・試練を乗り超えるためのアツイ愛情、夫のサポートの仕方(甘えさせ度や言動)に差がでてくる。よって、「新規ゴルファーを増やす」という視点においては、旦那さまより「彼氏」の方が、ゴルフ業界にとっての価値は高いと言える。

ゴルフ業界ができることはあるだろうか? 例えば、休日でも2サムでゴルフができる環境を充実させることは喜ばれそうだ。また、平均所得が20年前とくらべて相当低下している20代の男性が、女性にクラブをプレゼントできるような仕掛けは難しいだろうか。実は、様々な機関の調査から、女性へのプレゼントの予算は「20代男性」が最も高い予算を上げる傾向があることがわかっている。

未婚女性にとって、恋愛や出会いは、ゴルフをはじめるハードルを超える、大きな原動力となる。男性にとっても同じことが言えるかもしれない。

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時田由美子

時田由美子

株式会社CURUCURU代表取締役。前職SE時代にゴルフにはまり、女性のゴルフ環境をもっと良くしたいとゼロから起業。女性会員7万人の女子ゴルフサイト「CURUCURU」を作り、「女性とゴルフをつなぐ」をテーマに活動。グロービス経営大学院修士(MBA)。


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