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新競技「ゴルフトライアスロン」! 新時代の経営者に推奨するワケ(前編)

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ゴルフトライアスロン

10月12日、三重県の津カントリー倶楽部で「ゴルフトライアスロン」という大会が行われた。筆者が主催者となって各所に働き掛け、実現したものだ。サブタイトルは「やわなゴルファーお断り」。少し挑戦的なコピーに、どんな競技なのか興味を持った方もいるはずだ。

今大会はトライアルとし、来年10月12日の本大会(津CC)に向けたリハーサル的なものとしたが、ゴルフが好きなアスリートの間では話題になり始めている。数年後には国際大会も視野に入れるこの競技はどのようなものか。

準備段階等で様々な方から質問を受けたので、これに筆者が回答する形で「ゴルフトライアスロン」の主旨を説明しよう。少々長文になったので、前・後半にわけてお届けする。

ゴルフトライアスロンとは?

ゴルフトライアスロン

「ゴルフトライアスロン」とはどんな競技なのですか?

「この競技はゴルフとランニング、そして自転車のロードレースの3競技を一人のプレイヤーが1日で完結するものです。具体的にはゴルフを18ホールの通常プレイ、ただしバッグは自分で担ぐか手引きカートでのセルフプレイになります。ランはゴルフ場を18ホール走り、バイク(競技用自転車)はゴルフ場を起点として、その周辺を約30kmのロードレースで構成されるもの。それぞれの成績はポイント換算し、ポイントの少ない者を上位とします」

 

これを「新競技」にしようと考えた意図は?

「ゴルフの可能性をもっと広げたかったのです。ゴルフをもっと楽しみたい、長く続けたい、上手くなりたい、と思っている人はかなりいます。そのためにトレーニングを一生懸命したり、フルマラソンにチャレンジしたり、バイクのロードレースに参加したり、ジムで筋トレしたり、ヨガを楽しんだり、そのような人達は基本的に自分を鍛えながら人生を楽しんでおり、この層を対象にした新しいゴルフ大会があっても面白いと思ったからです」

 

大会名称を「ゴルフトライアスロン」とした理由は?

「トライアスロンというハードな競技があります。水泳、バイク、ランで構成され、当初は『アイアンマンレース』と言われ五輪競技となってから変化しましたが、元は水泳3km、バイク160km前後、ランは42・195kmで、どの競技が最もタフかという議論の中で、3競技を一緒に行い、そのチャンピオンが本物のキング オブ アスリートだ、ということから始まったものです。

ゴルフは競技ゴルフから社交、レジャー、ビジネスツールなど幅広い目的で行われますが、アスリートが行うゴルフ競技を注目してもらうことで『スポーツゴルフ』の楽しさを理解してほしかった。そこで『キング オブ アスリートゴルファー』を決める大会としてこの名称にしたわけです」

だからサブタイトルを「やわなゴルファーお断り!」としたのですね。

「そうです、この大会は向上心を持ったアスリートと競技ゴルファーが対象です」

自宅からゴルフ場へ自転車で行った

ゴルフトライアスロン

日本のトップレベルのゴルファーは、体力的にどうですか?

「まず、現在のUSPGAツアーのトップレベルの選手達は、ゴルフの技術が優れているだけでなく、体も心も超アスリートであり、そうでなければ世界でやっていけません。それに比べて日本の選手は、残念ながらプロスポーツ選手の中で体力はダントツのビリ、これでは世界に通用しません。数試合ならなんとかなっても、1年とか数シーズンだと体力差が大きな違いとなります。

わたしが見てきた日本のジュニアアスリートは、高校生まではどの競技でも世界トップレベルにあると思います。この部分は素晴らしいのですが、その先が伸びません。ゴルフしかやってこなかったので、体や心のバランスが上手く取れずに成長してきたからで、海外の場合は複数の競技を成長期に行い、18歳を過ぎてゴルフに集中する。ゴルフだけの日本のジュニアは簡単に追い抜かれてしまいます。

これとは別に、企業の経営層は自分の体が資本だから、常に体や健康に気遣いトレーニングを欠かさない人が大勢います。体を鍛えることは企業も鍛えるという考えであり、厳しい時代を生き抜くにはバランスのとれた頭脳と体が不可欠だとわかっています。そのような経営者はトライアスロンをやっている人が多く、同時にビジネスでゴルフもプレイしています。

この層に参加してもらうことで、同じ考えを持った者同士のコミュニケーションの場としてこの競技を楽しんでもらいたい。『やわなゴルファーお断り!』とした挑戦的な表現は、ゴルフにもっと刺激を求めている人に当てはまると考えました」

ゴルフトライアスロン

 

そもそもなぜ、ランとバイクだったのか?

「ゴルフをいくつになっても楽しみたいと思った時、衰えが顕著に現れるのは下半身、脚の筋力低下だと気づきました。わたし自身、30代半ばから毎朝40kmを自転車で走っていた時期もあり、ランニングも月に一度開催される月例湘南マラソンという競技会に参加して、鵠沼海岸沿いのコースを子供達と一緒に走っていました。

ある時、自宅から40〜50kmくらいのところにあるゴルフ場にクルマで行くより、自転車で行けばトレーニングにもなるのでやってみよう。さらに、少しハードな道を選んで自転車の疲労の影響がゴルフにどのように影響するのかを自分自身で体験しようと。それで、箱根のくらかけゴルフ場と湯の花ゴルフ場の2つを試してみました。

平塚の自宅から箱根の山を登ってコースに行ったとき、ゴルフ場の人から『オートバイで来た人はいたけど、自転車で来た人は初めてだ』と言われました。その後のプレイは普段と同じようにできたので、自転車でゴルフ場に行くことはありだ、と感じました。しかし、多くのゴルフ場にはドレスコードがあり、『そのような格好でクラブハウスに入ってこられては困る』や、そもそも自転車を置く場所がないことを理由に断られることが多く、断念せざるを得なかったのです。

また、ランニングをゴルフ場でと思いついたのは、家の近くの道を走るよりゴルフ場の芝生の上を走ったら膝にも良いし、起伏も適度にあって心肺機能も高まり、クロスカントリーをしているようで気持ちがいいだろうな、と思ったのがきっかけです。プレイ終了後、支配人の許可を得て幾つかのコースを走ったことで、ゴルフ場は最高のランニングコースであり、トレーニングコースとしての価値を内蔵していると感じました。

トライアスロンは五輪種目に採用され、競技人口も増えている。そこで、水泳をゴルフに置き換えればどうなんだろう、かなり面白い競技になるのではと考えたのです」

ゴルフトライアスロン

 

「ゴルフ場都合」のプレイスタイルから脱却

ゴルフを担ぎまたは手引きカートの使用に限定したのはなぜですか??

「理由は2つあります。ひとつはゴルフ場に自転車で行くこと、そしてゴルフをプレイした後、18ホールをランニングする人間は精神的にも肉体的にもタフな人です。ゴルフだけ乗用カートは、アスリートにすればあり得ない。また、自分のバッグは自分で担ぐことが本来のゴルフの姿でもあります。

ゴルフ場に自転車で行き、バッグを担いでゴルフをして、その後にランニングをして1日を終わるのは相当の運動量で、内容がハードなだけに競技対象者はかなり限られますが、それを達成する人たちは外から見てもクール・カッコ良く見えるはず。そんな人たちがゴルフ場に出現してもいいのではないか、いやむしろ必要だと思ったのです。

もう一つの理由は、ゴルフの原点回帰です。電磁誘導カートはゴルフ場からすると安全快適にプレイできると言っていますが、ゴルフそのものは『雑』になります。本来プレイヤーは、ボールのある地点まで歩きながら、様々なことを考えて次の準備をするのがあるべき姿。ボールと目標地点を結ぶ後方から進み、ライや風の状況、温度などを確認しながら打つべき距離、弾道を考え、クラブ選択をした上でショットをします。

カート道しか走行できない、しかも同伴プレイヤーのバッグも混載されたカートでは、ボールの位置からはかなり離れたところまでクラブを取りに行かねばならず、クラブ選択も曖昧になってしまうのです。真剣なゴルファーにとっては、『適当にやってください、プレイの進行の方が大事ですから』と言われているのと同じ。これではゴルフは上達しません」

 

つまり、ゴルフ場の事情が優先されている?

「そうです。ゴルフ場はゴルファーを管理したいため、同一条件下のプレイを奨励したいのです。しかも電磁誘導カートを導入するとき、カートの投資コストはプレイヤーが支払ってくれるという前提で料金設定がされています。ゴルファーに対して、プレイスタイルの選択肢を増やしてもらいたいとわたしは考えます。プレイスタイルが画一的な日本のゴルフの現状では、今のやり方で満足している人しかゴルフをしなくなる可能性が高く、新しいゴルファーの増加は難しいでしょう。

手引きカートを自分で持って来る人、担ぐ人は、安易にカートに乗る人達よりよっぽどゴルフが好きなのです。そのような彼らを排除するのでなく、受け入れてこそ次の時代のゴルフ場の姿があるのではないでしょうか。今回のトライアルレースでは目土袋を持っていただき、選手に目土をやってもらいました。スピードも大事ですが、何よりもゴルフの原点回帰です」

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後編に続く。

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ライター紹介 ライター一覧

松尾俊介

松尾俊介

1949年12月23日生れ  神奈川県出身
東海大学工学部航空宇宙学科卒、在学中は体育会ゴルフ部副将および関東学生ゴルフ連盟の連盟委員を兼務。パイロット志望から一転してゴルフ用品販売業務に携わる。ゴルフ工房を主宰しながら1988年からフリーランスゴルフライターとしても活動。国内外合わせて25のゴルフクラブメーカを取材し、記事として各誌に掲載する。「良いゴルフクラブとは何か」をテーマに取材活動を続ける。1989年米国キャロウェイゴルフの取材と掲載記事をきっかけに親交を深める

この人が書いた記事  記事一覧

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