1. ゴルフとSDGs

昆虫採集に水ロケット ゴルフ場を遊ぼう

ゴルフとSDGs ゴルフ場 向井康子

2021年7月、茅ヶ崎市とGDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)は、市街からの来訪者や、転入者の誘致推進を目的として、「シティプロモーションに関する連携協定」を締結した。長引くコロナ禍でおうち時間が増えている子供たちに夏休みを満喫してもらおうと企画した、2日間のイベントをレポートする。

8月4日、近隣の浜須賀小学校、東海岸小学校の3、4年生の親子30組60人を無料招待して、「夏休み自由研究 水ロケット制作&いろいろな虫や植物を探してみよう!」と題したイベントを開催した。

虫取り網と籠を持った子どもたちは、茅ヶ崎市学芸員の岸一弘さんに引率されて3番ホールへ向かった。「ゴルフ場で虫が捕れるのか?」という心配をよそに、参加者はバッタ、トンボ、アシナガバチ、カマキリなどを次々に収穫。筆者は改めて、ゴルフ場は自然の宝庫だったことを実感すると同時に、普段は如何にボールの行方しか見ていないかを思い知らされた。

次に、水ロケット制作を指導してくれたのは、片岡鉄雄さん。子供たちに向けて宇宙及び科学に関する教育活動などを行う、日本宇宙少年団各務原分団長としても活動している。

水ロケットとは、ペットボトルに羽などを装着し、水と圧縮空気を入れて、噴出する水と空気の反作用によって飛行するロケットのことで、原理は本物と同じ。子供たちは真剣な表情で組み立て、出来上がると発射台が並ぶ5番ホールへ移動。

カウントダウンとともに打ち上げられたロケットは想像以上のスピードで青空に打ち上げられ、あちこちから大きな歓声が沸き上がった。

9月5日には、「茅ヶ崎の夏休みSUP&親子ゴルフ体験」を開催。海岸まではたった271ヤードという好立地を生かした、茅ヶ崎GLならではのイベントだ。

「SUP」は、スタンドアップパドルボードの略称で、専用のボードに乗り、パドルで漕ぎ進むマリンスポーツ。サーフィンより簡単に乗れることから年々人気が高まっている。

茅ヶ崎でマリンスポーツのスクールを営む「Hosoii Surf & Sports」の吉田太さんとスタッフの協力により、手厚いサポート態勢が実現。最初は恐る恐るだったが、次第に海に慣れて、徐々にボードの上に立ちあがってパドルを漕いでみる参加者も。海上に浮かぶ笑顔から、みんなが思う存分初めてのSUPを楽しんでいることが窺えた。

シャワーをあびてランチを終えたら、ゴルフ体験。「キッズゴルフ」のインストラクターと練習グリーンでパター練習をしたあと、1番ホールのティーイングエリアでクラブの握り方とアドレスを教わった。最初はぎこちないスイングだったが、打っては走るを繰り返すうちに、ボールが当たりはじめ、フィニッシュも決まるようになった。

時にはお父さん、お母さんのナイスショットに「すごいね!」と、目を輝かせる光景も。SUPやゴルフを通じて、親は子の成長を感じ、子は親の偉大さを知る一日だった。

フェアウェイで虫取り網を片手に走り回る子供たち。青空に舞い上がった水ロケット。サーフボードに乗ってパドルですいすいと水面を進む親子の笑顔。グリーンでハイタッチする子どもとコーチ。どれも通常のゴルフ場では見られない光景だ。

「あたりまえ」の日常がどれほど大切かを痛感する日々の中で開催された今回のイベント。満面の笑顔でゴルフ場をあとにした親子にとって、夏休みの思い出の一ページとなったに違いない。

「ゴルフ場はでっかい遊び場だ!」とばかりに茅ヶ崎の夏休みを楽しんだ参加者に話を聞いた。

谷仲開成くん(自他共に認める虫博士)
「絶滅危惧種のコオイムシがいると聞いていたらから楽しみにしてきたんだけど、今日は見つけられなくて残念。でも、池がある公園が近くにはないから、今日は本当に楽しかった。またゴルフ場に遊びに来たい!」

丸山昇悟くん(親子3人で参加)
「(SUPと9ホールのラウンドで)疲れたけどぜったいまた来る。このままもう9ホールでも行けるよ!」

宮田貴子さん(母子2人で参加)
「以前から私はSUP、娘はゴルフをやってみたいと話していたので、今回のイベントを知ったときはこれしかないと思って飛びつきました。娘とラウンドするのは不思議な感じ。いつの間にこんなに大きくなったのかと。また一緒に来られたらうれしい」

中里康勝さん(父子2人で参加)
「SUPもゴルフもスタッフの方のサポートのおかげで、まず親自身が子連れを気兼ねせずに大いに楽しめました。ゴルフ未経験の参加者も多く、子どもにゴルフをさせる機会として大変ありがたかった。どちらのスポーツも親子で楽しめるので、また一緒にやってみたいと思いました。思いきり外遊びができ、子どもも大満足で素晴らしいイベントです」

岸一弘さん(茅ヶ崎市学芸員)
「ここには何度か生物調査に訪れており、中には絶滅危惧種に認定されている珍しい虫もいます。このあたりは都市化しているため、ゴルフ場があることで様々な植物や生物が守られているのが実情です。茅ヶ崎GLの存在は、この地域の自然保護に、大きな役割を果たしていると言えます。今日は虫好きな子供がたくさん参加してくれて、みんなとても熱心で楽しかったです。季節が変われば違う虫が見られるので、ぜひまた今回のようなイベントをやりたいですね」

吉田太さん(インストラクター)
「SUP&ゴルフのコラボイベントは初めてで、とても良い経験をさせていただきました。曇り空で少し肌寒いお天気でしたが、無事開催ができてよかったです。ゴルフとマリンスポーツを1日で楽しめるのは茅ヶ崎GLだけ。今後もSURF&TURFで連携して茅ヶ崎を盛り上げていきたいと思います」


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向井康子

向井康子

ゴルフダイジェストオンライン(GDO)でゴルフ用品のバイヤー、編集を経て、現在は新規事業推進のための海外事業の立ち上げに携わる。日本ゴルフジャーナリスト協会副会長。

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