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  • 初心者学生の「ゴルフ観」を調べて わかった普及策の具体的イメージ

    谷光高
    兵庫県神戸市出身、1970年生まれ 甲南大学経営学部卒 株式会社リクルートフロムエー(現株式会社リクルート)を経て、1996年新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部運営会社)に入社、コース管理で勤務の傍ら、...
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    有馬カンツリー倶楽部(兵庫県三田市)では、2016年から大学体育のゴルフ授業「Gちゃれ」を開催している。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されていた今夏も、昨年に引き続いて甲南大学の「Gちゃれ正課授業」を、感染防止及び熱中症の対策を万全にすることで何とか無事に開催できた。 「Gちゃれ」では毎回、授業の最後に参加学生全員にアンケートの記入をお願いしている。アンケートではゴルフ経験の有無、授業でゴルフをはじめる前と後におけるゴルフやゴルフ場に対するイメージの変化、ゴルフ授業で楽しかったことなどについて聞いている。 大学生の考えを知り、それを蓄積することで、大きく減少している若年層の新規ゴルファーの創造や、効果的な初心者のゴルフ場デビューなどの施策につなげていきたいと考えている。 公益財団法人日本生産性本部が毎年発刊している「レジャー白書」によるゴルフ人口は、2003年の1080万人から2019年は580万人(約46%減)、先ごろ発表された2020年は520万人と減少の歩みが止まらない。 レジャー白書はサンプル数の少なさやネット調査であることから、中心となるシニア層の実態がつかみにくい問題が指摘されるが、高齢化が進み、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達してゴルフ・リタイアが進む「2025年問題」も間近に迫っている。 総務省では2019年の総人口は1億2616万7千人と発表しており、総人口に占めるゴルフ人口の割合は、わずか4・6%。日本の95・4%の人たちの中から新たなゴルファーを創っていくことが業界の重要課題である。そのためにも若年者のゴルフに対する考えを調査することはとても大切だ。 今夏の甲南大ゴルフ授業では2回生6名、3回生1名、4回生3名(計10名)の参加者アンケートが追加された。10名のうちゴルフ場経験はないがゴルフ練習場に行ったことがある人が4名、それすらないゴルフ未経験者が4名だった。 彼らのゴルフやゴルフ場に対するイメージの変化については、「思っていたより難しかった」「思っていたより100倍楽しかった」「思っていたより広くて気持ちよかった」など「思っていたより‥‥」が非常に多い。過去のアンケート結果も同様であり、逆に元々の「思っていた」イメージを考えると「ゴルフはつまらないと思っていた」ということになる。

    ゴルフのアピールポイント

    ゴルフが日常生活の身近にないことで、「ゴルフ場には簡単に入れない」「ゴルフはおじさんのスポーツ」「ゴルフはお金がかかる」などの先入観がどんどん大きくなり、ゴルフをはじめるハードルを自分の中で高くしている様子が伺える。 ゴルフ場が初心者プランを充実させればネガティブなイメージを払拭できることがわかっているが、そもそもネガティブなイメージを持つ人に対して、どうすれば「ゴルフを始めよう」と思ってくれるのだろうか。どうすれば「ゴルフ場に行ってみよう」と思ってくれるのか、これが最大の課題である。 そこで筆者は、まずはゴルフとの距離感を縮めることが大事だと考える。ゴルフを身近なレジャースポーツとして感じてもらえる施策を描くことが急務だろう。 次にゴルフ場での授業で最も楽しかったことについて問うと、「ドライバーがきれいに当たった時」「ドライバーでまっすぐ飛ばせたとき」「遠くからのパットが入ったとき」「狙った位置にボールを打つことが出来たとき」という意見が多かった。ゴルフの「飛ばす・寄せる・入れる」という3つの要素がそれぞれに楽しいというのである。初心者にとってはラウンドプレーでのスコアが問題なのではなく、ゴルフの特徴そのものが楽しいのだ。 この観点で考えれば『ゴルフが一番ボールを遠くに飛ばせる球技』だということを、広く大衆にアピールすることが効果的だと考えられる。 例えばベースボールでは、1960年にミッキー・マントル(ニューヨークヤンキース)が打った推定飛距離193メートルのホームランが歴代1位と言われている。一方、ゴルフのギネス記録は515ヤード(470・9メートル)。 1974年の全米シニアオープンで当時64歳のマイク・オースチンが達成した。両者の飛距離差は約2・5倍。「ボールを遠くに飛ばす」事象だけを切り取ってもゴルフの魅力が伝えられる。 これ以外では「みんなで一緒にラウンドプレーしたこと」「ナイスプレーとほめあったこと」「ナイスショットだけでなく、カップをわずかに外れたときなどでも、仲間でワイワイできたこと」などが最も楽しかったと書かれている。つまり、コミュニケーションの楽しさだ。 近年、他者への配慮、双方向の密度の高いコミュニケーションが不十分で、お互いを支えあう社会的なサポートが乏しく、理解不足や軋轢によって不適応を生じやすくなる傾向があると言われる。そのため、円滑な対人関係、組織の活性化を図るために、コミュニケーション力の向上が求められている。 このような状況を、特に若者は痛感しているはずだ。コロナ禍で大学授業の多くがオンラインを余儀なくされ、対面による密度の高いコミュニケーションを図る機会が極端に減っている環境下で、ゴルフでは4人1組が一緒に行動し、相手のプレーを観察し、配慮しながら声援を送り合う。 これもゴルフでしか得られない機会であり、ゴルフの大きな特徴といえる。以上の諸要素が、ゴルフを広める大きなアピールポイントとなるのではないだろうか。
    この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
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