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リコール対策に万全を尽くし『RMX』再販売

メーカー 編集部

 
『RMX』は発売から約2ヶ月で7500本が出荷され、そのうち約4000本が販売済みと推測される。店頭在庫の回収はほぼ完了したものの、代理店経由で店頭に並んだ200~300本が未回収とみられており、また、ゴルファーからの回収率も現時点では50%強であることから、「早期に返品してもらいたい」と呼びかけている。
 
回収品は全品検査を行った後、シャフトとヘッドを接合するネジ(RTSウエイト)の頭部に検査合格の印を付けて返送される。対策前のネジは頭部に「赤い点」を2つ施していたが、これを3つにすることで対策済みの識別をする。今回の不具合は、ネジの径が規格より0・15㎜程度細いものが混在していたことにより発生した。「製造は中国の大手下請け工場で行っていますが、規格外の部品を検査工程で見逃したことが原因」と説明しており、設計上の問題ではないことを強調する。再販売に際しては、検査体制の徹底強化を掲げている。
 
最大の課題は、ゴルファーからの回収率を高めることと、一部店舗の未回収品を即座に引き上げることに集約される。「プレー現場や流通市場で対策前・後の『RMX』が混在すると混乱が生じます。再販売に向けてクリアすべき回収率が何%かの判断は難しいが、リコールから1週間ほどで50%超は、他の事例と比べて進んでいると思います。再販売後も回収の告知を継続し、ゴルファーに協力を呼び掛けてまいります」
 
ところで、ヤマハは今年『RMX』で勝負を賭けたのだが、背景には業界中堅メーカーの苦しい立場がある。外資系大手はいずれもグローバル価格でシェア拡大にまい進し、ゴルフ事業売り上げが50億~100億円未満の中堅は、その波に翻弄されている。ヤマハはこれに対抗すべく、ヘッドとシャフトを別売りすることでセミカスタマイズの付加価値を高め、独自路線で地歩を固める計画だった。小売店の共感を得た『RMX』は順調な滑り出しをみせていたが、リコールで減速を余儀なくされた。
 
「しかし、『RMX』のコンセプトはゴルファーに新たな恩恵を与える。そのことに強い自信をもっています。再度、リスタートを切るには、内外に向けてきちんと仕切り直しを表明して、『RMX』の利点を訴求すること。社員一丸となって取り組みます」
 
再販売は3月中旬を予定しており、直後にマスターズの開幕を控えている。同社契約で賞金王の藤田寛之が出場するが、同プロは当初から『RMX』の使用を予定していなかった。仮に藤田が『RMX』で上位争いを演じるなら、格好の浮揚材料となるのだが――。


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