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グローレに新シリーズ「G」を追加

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「高反発? それは邪道だと思いますね。最近、いくつかのメーカーが出していますが、我々は今のところやるつもりはありません」

夜来からの雨が上がり、時折薄日が差すコースに目をやりながら、菱沼信夫社長が断言した。
 
テーラーメイドゴルフは9月2日、成田GC(千葉県)でメディア試打会を開催。冒頭の「邪道宣言」は質疑応答で記者からの質問に答えたもの。新商品は日本モデルの『グローレG』で、米本社が展開する世界モデルとは一線を画すだけに、日本での裁量権が強いはず。しかし、従来の方針を貫く構え――。ライバルは『ゼクシオ』。

「『グローレ』でシニア層のシェアを取らないと我々ジャパンの未来はありません。昨年投入した『F』ドライバーは今季、女子ツアーで毎試合使用率1位を獲得し、シニアツアーでは開幕から6戦5勝です。『ゼクシオ』など強豪ひしめく中・高価格帯でシェア10%強を取っており、『G』の投入でさらに強化したい」

発売は11月上旬、詳細は「今月の仕入れ情報」に掲載したが、ドライバー(8万8000円)からFW、レスキュー、アイアン(5本)までのフルラインアップ。『F』と『G』の棲み分けは、前者が体力に自信のあるシニア向け、後者は”飛び”と”つかまり”に特化して、HSの低下で飛距離不足に悩むシニアになる。

訴求法にも余念がない。50~70歳代を対象とした「グローレシニアマスターズ」がそれで、10月28日の関西大会(宝塚GC、兵庫県)を皮切りに全国3会場で予選を実施。1月中旬に決勝大会を行い、優勝者には来季シニアツアーへの本選出場権が与えられる。トーナメントへの出場権で購買意欲を高める手法は、本誌10月号で紹介した本間ゴルフも同様だが、『グローレ』はシニア市場での定着が生命線で、とりわけ『ゼクシオ』の切り崩しが肝だけに、モノとコトの両面で訴求を図る。

このブランドの責任者は、マーケティングディレクターを務める菱沼社長の長男・信之氏。以下、同氏との一問一答を再現しよう。

『F』の販売推移と現状について。

「従来は発売後3ヵ月を過ぎたあたりで失速していましたが、『F』は着実に右肩上がりを続けています。『グローレ』は日本専用モデルなので開発、価格、発売時期を我々が決められる。その利点を証明できました。『F』はプレミアムアスリートを旗印にアクティブなシニアが対象ですが、今回の『G』はリラックスしてゴルフライフを楽しむ人に訴求したい。キーワードは”やさ飛び”で、球がやさしくつかまり高弾道が打てる。『F』と『G』の両輪でシニア層を囲い込みます」

『G』と『F』はどっちが飛ぶ?

「スライスで飛距離をロスしている人はつかまり性能に優れる『G』を、やや球を操れる向上心のあるシニアには『F』を推奨したいですね。『G』の発売で『F』が手薄になるわけではなく、販売の際は『F』が難しい人に対して『G』を推奨して頂きたい。両モデルともしっかり販売できる体制をとりますので、ご安心ください」

高反発モデルの投入は?

「『グローレ』は”飛距離”をフックにしていますが、初速アップ以外にも方法は沢山ある。現時点では肯定も否定もしません」 ――。

なお、動画ニュースでは、さきごろ開催された新製品発表会のもようを収録した。

登壇者:菱沼信夫会長兼社長、菱沼信之マーケティングディレクター

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