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  • 熱中症対策に一石を投じる。高通気性キャップ『エアピーク』で真夏のゴルフを快適に

    片山三将
    1965年9月21日生まれ、東京都出身。 1992年「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社に入社。以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。 その一方、国際事業...
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    ちょっと季節外れかもしれないが、夏のゴルフに欠かせないのが熱中症対策だ。救急車搬送、最悪の場合は死亡という事例もあるだけに、プレーヤーだけではなく施設を提供するゴルフ場にとっても万全の対策を取りたいところ。ゴルフ業界では東京五輪の会場を巡り、猛暑の埼玉(霞ヶ関CC)での開催を不安視する声も聞かれる。選手や観衆が熱中症で倒れることだけは避けたいところだ。 そんなゴルフの猛暑対策に一石を投じそうなアイテムが登場した。それがビルマテルという会社が作った世界初の高通気性キャップシステムと謳う帽子『エアピーク』だ。

    アマゾンが「革新性あり」とお墨付き

    Airpeak(エアピーク) 昨年4月にランニング用の『スピード』(3700円)、8月にゴルフ・野球用の『アスリート』(5600円)をECではアマゾン、リアル店舗では三越伊勢丹新宿店、ゼビオ・ヴィクトリア(関東圏、取り扱いはランニング用の『Airpeak Speed(スピード)』のみ)で発売したが、11月までに約1万個の販売実績を挙げたという。 「リアル店舗は帽子の需要期となるゴールデンウィーク(GW)に発売が間に合わず、少し物足りない数字でしたが、三越・伊勢丹やゼビオグループでの評価が高く、来年はGWから発売できそうです。また、アマゾンは革新性があり高評価レビューの商品を特別サイト『アマゾンローンチパッド』で紹介していますが、その中に『エアピーク』も掲載されています」(ビルマテルの白井庄史会長) 一部では注目商品になっているとのことだが、なぜ評価が高いのか、具体的な開発背景と機能性に触れてみよう。 ビルマテルは、東京茅場町に本社を置き、主業務は屋上緑化と知財コンサルティング。一見、帽子とは縁がなさそうだが、炎天下での屋上作業は過酷を極め、熱中症対策を考えた結果、通気性のいいヘルメットを考案した。特許を取得してライセンス供与で販売したところ注文が相次ぎ、発売後15年間で累積200万個弱を販売したという。これを応用したのが今回の『エアピーク』だ。

    イメージしたのは自動車のフロントグリル

    Airpeak(エアピーク) 「ヘルメットの通気性の良さを帽子に転用できないかと考えたのがきっかけでした。今の完成形は、ツバ上部に通気口、側面に隙間を設けることで外部の空気を取り込み、帽内の換気機能を高める構造ですが、最初にイメージしたのが、車のフロントグリル。これは風を取り込んでボンネットの中のエンジンやラジエターを冷やす役割ですが、この形を帽子に取り入れられないかと…。そこでサンプルを作って東京都産業技術研究所に持ち込んで試作品をいくつも作ってもらいました。 そして、構造面と機能面である程度見えた段階で帽子屋に持ち込んだのですが、今までにない形なのでみんな上手くいかない。最初の1、2回は付き合ってくれるのですが、上手くいかないので『ダメだ』となる。こちらが『サンプル代はしっかり払うから』と言っても、『そういう問題ではない』と…。そこで国内では難しいと判断、方々探した結果、今作ってもらっている台湾メーカーの協力を得て、何とか形になりました」(石川薫社長) 帽子に初めて「煙筒理論」を持ち込み、2014年に日本、台湾、米国で特許も取得したという『エアピーク』。構想から完成まで7年の歳月が掛かったというが、まず初めに日の目を見たのがランニング用で作った『スピード』だったという。 「昨年5月に開催された世界トライアスロンの公式キャップに認定されました。会場となった横浜市に熱中症対策として2000個購入してもらい、ランナーの間でも話題になったのです」(石川氏) 帽子内の温度がパフォーマンスに大きな影響を与えるランニングで評価を得たことは大きかったが、同社はこれを検証するために昨夏、京都女子大学で実験を行った。 Airpeak(エアピーク)

    一般的な帽子よりも帽子内の温度が6度も低い

    気温32.7度の中、一般的な帽子と『エアピーク』、そして無帽の3パターンに分類して、被験者を40分間歩行させた。その後、頭頂部の温度と湿度を計った結果、無帽が40度、一般的な帽子が36度で、『エアピーク』は歩行前の温度と変わらない30度だったという。また、湿度も一般的な帽子の80%に対して60%と低かったというのだ。 「実験を担当した先生から『熱中症の予防効果が期待できる』とお墨付きをもらいました」(白井会長) ビルマテルは、こういった効果を告知しながら今年3月からゴルフ用の『アスリート』を本格的に販売していく。 「3月にはジャパンゴルフフェアにも出展しますし、同月に三越伊勢丹でオーダー会も実施します。ゴルフ業界にとって熱中症対策は大きな課題だと思いますので、是非この点を理解して頂きながら、商品価値を高めていきたいですね」(石川社長) ゴルフ業界では今まで、帽子が大きな注目を集めたことはなかったが、熱中症対策に効果ありとなれば、ちょっと話が違いそう。猛暑の東京五輪の暑さ対策も含め、今後話題になりそうなニューアイテムが登場した。
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