中条カムイの窒素入りの『TP-Xニトロゲン』は「飛び」が証明された!?
吉村真
1974年1月22日生まれ、長崎県出身。 パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」で地クラブの担当として取材、執筆。 国内を始め、中国...
ドライバーヘッドに窒素が入っていると「飛ぶのか?」――。そんな疑問が払拭された。中条カムイがすでに発売しているドライバー『TP-07ニトロゲン』は、地クラブユーザーの中では「飛ぶ」と評判。
そもそも、反発性能を向上させるためにヘッド内に窒素を注入して内圧を上げて、ヘッドの反発性能を向上させたのがドライバーヘッド『TP-7ニトロゲン』。今回発売されるドライバーヘッド『TP-Xニトロゲン』はその進化版で、その飛びが証明されたようだ。
第三者機関のロボットテストで「飛び」を証明
今回発売される『TP-Xニトロゲン』は、中条が本社を構える富山県の産業技術研究開発センターでロボットテストが行われた。同施設は、スポーツ用品に留まらず、多くの製品のテストや次世代の素材などを研究。なかには、宇宙開発事業団からの依頼で人工衛星の冷却器の部品などを作っている。
そこで、今回の『TP-Xニトロゲン』のロボット試打テストを行っている。比較したのは、窒素を充填したドライバーと窒素が充填されていないドライバーで、インパクト時のヘッドスピードとインパクト直後のヘッドスピードが計測された。
結果は、窒素が充填されているドライバーの方が、インパクト直後にヘッドスピードがあまり減少しないことが分かったという。
つまり、インパクト直後にもヘッドスピードが少ししか減速しないから、インパクトでのヌケがよく、インパクト時のエネルギー伝達効率が高いという結論に至ったという。
『TP-07ニトロゲン』と新作『TP-Xニトロゲン』は何が違う?
新モデルの『TP-Xニトロゲン』は、『TP-07ニトロゲン』と比較して、より低重心化、より軽量化、より短重心化がなされている。
クラウンの軽量化、そして窒素を充填するカートリッジをこれまでより低位置に設計したことで、低重心率は55.02%と驚異的な数字。また、ヘッド単体(ウエイト無し)でも187gと、『TP-07ニトロゲン』よりも3g軽量化に成功している。それによって長尺仕様にも対応し、トゥ・ヒールのウエイト設定の幅が広がっている。結果として、球の捉まり具合の調整がしやすくなっている。
さらに、上記のウエイトの装着位置を『TP-07ニトロゲン』と比較して、11mmトゥ・ヒール側に広げたことで、スイートエリアも格段に拡大している。
また、ソール内側に、低重心にも寄与しているリブを3本設置。これによって、打球音も改善されているという。
ライター紹介
吉村真
1974年1月22日生まれ、長崎県出身。 パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」で地クラブの担当として取材、執筆。 国内を始め、中国、台湾、米国のゴルフ用品工場の取材経験もあり、地クラブ・工房ビジネスへの有益な情報発信、国内外の製造拠点などの取材を通してゴルフ用品市場の発展に貢献したいと、東奔西走。ほかには日本ゴルフ用品協会広報委員会アドバイザリースタッフ、販売技術者資格(日本ゴルフ用品協会認定)取得。 プライベートでは1児の父として日々の成長と格闘中。