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業界初! VRゴルフトレーニングを体験してきた

ニュース メーカー 片山三将

「では、このヘッドマウントディスプレイをつけてください」

「はっ、はい…」

「なんじゃ、コレっ!オフィスの一室がいきなりゴルフ場って!」

「VRの世界へようこそ!」

VR(仮想現実)が世に出て久しいが、遅ればせながら初体験してきた。訪れたのは都内港区のイマクリエイトという会社。「XR(VR、ARなどの総称)の技術を使って人間の技術能力を引き上げる」という理念のもと、VRソフトを開発する企業だ。

会社設立は昨年1月で同年4月からゴルフプログラムの開発を開始、12月に完成したばかりだ。ちなみに社員は5名で、東大のVRサークルの学生がインターンとして参画しているともいう。

では、なぜゴルフのVRソフトを作ったのか。その背景について同社の葉山勝大プロダクトマネージャーが話す。

「私もゴルフをやりますが、ゴルフって難しいじゃないですか。だから、コースに行く前に挫折して止めてしまう人もいます。そこで初心者でも楽しみながら上達できれば続けられる。それを実現するためにVR物理トレーニングを応用した『CanGolf』を開発したのです」

確かにゴルフは難しく、続かない理由として「上達できないから」と答える人は多い。それがVRを使えば楽しめる? 非常に興味深いといえるだろう。

VR物理トレーニング

そこで気になるのが葉山氏の語る「VR物理トレーニング」。これは、VR上で練習したことが現実でもできるようになるという革新的なトレーニングとか。

「従来のVRは視覚のみに訴えかけるものでしたが、VR物理トレーニングでは実際に身体を動かすことで、正しい動作を直感的に理解でき、技術を短時間で習得することができます」

一つの実例としては、けん玉。イマクリエイトはケン玉の技術習得を目的としたVRソフトを開発したが、そのプログラムの中で重力を地球上よりも遅くすることで難易度を下げるなど、VRならではの習得法を提案している。

CanGolfとは

そこでゴルフのプログラムだが、「名称は『CanGolf』。未経験者・初心者の方が気軽にゴルフを始められるよう設計されたVR物理トレーニングアプリです。スポーツ全般で起きている『ある程度上達してからでないと楽しくない』という問題を、『はじめから楽しく練習できる』状態にするものです。現実ではできない『クラブを大きくして当たりやすくする』など難易度調整したり、自分のスイングの残像をすぐに確認することができたりします」

なるほど。そこで実際に試してみたので、その模様を動画でご覧頂きたい。

とても不思議な感じで、VRの世界に没入。ヘッドマウントディスプレイを外すと、現実の世界の方に違和感を覚えるほどリアルな体験でとても楽しめた。VR用クラブを振った感じは実際のクラブを振った感覚に近いものがあるし、疑似的とはいえボールが青空の彼方へ飛んでいく映像には清々しさも覚える。これなら未経験者に「ゴルフって、こんなに気持ちいいんだっ」と思ってもらえそうだ。

導入施設を募集中

この『CanGolf』には、カリキュラム・練習・ゲームの三つの機能があり、それぞれのレッスン内容は以下の通り。

・カリキュラム:グリップ、アドレス、テイクバック、フォロースルー
・練習:打球練習、スイングプレーン表示、お手本(プロ)表示
・ゲーム:ドラコン、風船割り

イマクリエイトでは現在、同プログラムの導入施設を月額10万円(税別)で募集中で、費用にはサポート、データのアップデートなども含まれる。

「導入先はゴルフスクールやスポーツジムを考えていますが、フォーカスしているのは初心者の底辺拡大。ゴルフ業界が今まで拾えていない層に対して、少しでもゴルフに興味を持ってもらうツールになることを願っています」

VRとゴルフ――。新規の需要創造スタイルとして注目されるべきマッチングといえるのではないか。


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ライター紹介 ライター一覧

片山三将

片山三将

1965年9月21日生まれ、東京都出身。
「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社の専務取締役兼営業本部長。92年の入社以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。
その一方、国際事業部の責任者として海外事情にも明るく豊富な人脈を持つ。編集&広告・企画のモットーは「切り口」。一つの事象を多面的に捉え、「多種多様な読者の興味を喚起する記事執筆」、「クライアントの商品・サービスに新たな付加価値をつけるブランディングの提案」を常に心掛けている。
信条は、「人生には何ひとつ無駄なものはない」ーー。

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