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カーボンフェースのメリットとは? テーラーメイド『ステルス』『ステルス プラス』『ステルス HD』を発表

ニュース メーカー テーラーメイド 浅水敦
カーボンフェース

「創業から43年が経過しますが、今回の新製品はゴルフクラブ史上、最大級の革命といっても過言ではないでしょう。2022年モデルはカーボンテクノロジーを駆使した革新的な赤いフェースを搭載。さらに初速が上がります」(マーク・シェルドン‐アレン社長)

テーラーメイドゴルフ は、2月4日から発売する『STEALTH(ステルス)/STEALTH PLUS+(ステルスプラス)/STEALTH HD(ステルスエイチディー)』シリーズの記者発表をリアルとオンライン上で行った。

↑動画でステルス ドライバーの打音が聞ける↑

前作『SIM2』シリーズは過去最高売上を記録

昨年投入した『SIM2』、『SIM2 MAX』、『SIM2 MAX D』シリーズは、過去最高売上を記録。新型コロナウイルスの拡大により、世界中で様々な危機を経験した中で、テーラーメイドの2021年モデルは販売面においても順調な一年だった。

新製品のスタンダードモデル『ステルス ドライバー』、スライド式ウエイト搭載の低スピン仕様『ステルス プラス ドライバー』、ハイドロー仕様の『ステルスHDドライバー』は、これらの後継モデルという位置づけになるが、

「今後、テーラーメイドから発表されるすべてのフラッグシップモデルは全てカーボンウッドになります。2000年から開発を続けてきた研究成果で、パーシモン→メタル→チタンという変遷を経て2022年はテーラーメイドがカーボンウッドで新たな時代を切り拓きます」

と前置きして、アジア地域のハードグッズプロダクトを担当する高橋伸忠ディレクターがこう話す。

「米国のR&Dセンターでは20年前より、フェース重量がインパクト効率に影響を与えること、つまりフェースが軽ければ軽いほどインパクト効率が上がり、ボール初速が向上するという見識を深めてきました。それにより、チタンフェースには限界があり、カーボンにこそフェース素材の未来があると確信したのです」

新製品『ステルス』のフェース重量は従来の金属(43g)に比べ約半分(24g)というから驚きだ。その効用については後述するが、同社開発責任者でグローバルプロダクト・ブライアン・バゼル担当副社長は、

「軽量カーボンフェースによる『STEALTH』の先進デザインは、さらなる革新への全く新しいスタートラインです。そして、パフォーマンスの新たな可能性、新たなプラットフォームを作り出しました」

と自信が漲る。

60層カーボンフェース

『SIM2』からの進化は革新的な60層カーボンフェース

『STEALTH』ドライバーの「赤いフェース」には複雑な構造からなる60層ものカーボン素材が採用され、エネルギー伝達を最適化。これによりボール初速が『SIM2』に比べ向上するという。さらに、軽量カーボンフェースが19gの余剰重量を生み出し、その分フェース面積を拡大することで安定性が図れる、という三段論法である。

新素材に加え、従来モデルの機能も進化して継承している。例えばミスヒット時の曲がりを軽減する「ツイストフェース」、スイング時の空気抵抗を減らすソール部の突起「イナーシャ ジェネレーター」、反発性を高めるソール部フェース寄りの溝「スピードポケット」などがそれだ。製法も接着のみで溶接は一切行っていない。

カーボンフェースのメリットとは?

話を戻そう。カーボンは金属に比べ比重が軽く引っ張り強度に優れる素材で、航空機をはじめ電気自動車や宇宙産業など様々な分野で重宝されている。その主な採用理由は「軽量化」に集約されるが、一方で大きな衝撃には弱いというのが定説だ。果たして、インパクトの衝撃に耐えられるのか?

「昨年展開していた『SIM2』ドライバーでは、カーボン素材をクラウン部へ6層、ソール部には9層採用していました。今回、フェース部には耐久性を高める目的で、複雑な構造からなる60層のカーボンを精巧に重ね合わせ、その上にPU(ポリウレタン)樹脂をコーティングしてスコアラインを入れている。さらにフェース全面にはナノレベルの精巧なポリマーコーティングを施しました。実はここがキーでして、スピン量を安定させる役割を果たしています」(高橋氏)

では、フェース重量が従来の半分になるとどのようなことが起こるのか?

「慣性モーメントの大きさはやさしさの指標ともいわれ、ヘッド後方部へ大きな重量帯を配置するのがトレンドですが、その効果は僅かです。フェース部分がガクっと軽くなると、相対的にヘッド後方の重さが効いてくる。もうひとつは、ボール初速のアップでエネルギーの伝達効率が大きく変わってきます」

どういうことなのか? ボーリングをイメージすると分かりやすいかもしれない。ボールが1番ピンを抜けて他のピンを倒しながらゴロゴロと突き抜けていく。もしこれが重さの軽いバレーボールだったらピンの奥まで進まないのは想像に難くない。

つまり、フェースにボールが当たる→ボディフレームが同じスピードで突き抜けていこうとする→フェースが一瞬遅れる(軽量のため)→ボディ後方部が最高速で打ち抜こうとする→ボール初速が金属フェースよりも高くなるという仕組み(詳細は動画を参照)。

そして、フェースを軽量化することにより『SIM』比で20%フェース面積を拡大。スイートエリアが広がり、構えた時の安心感が増し、空気抵抗も『SIM2』よりも少ない設計となっている。

STEALTHドライバー

カーボン特有の打球音を解消

カーボンフェースと聞くと、特有のこもるような打球音が気になるところ。だが、『ステルス』では、金属音に近くかつ中音域の長い心地いい打球音を可能にしたとか。実際の打球音は動画へ収録したが、先出の高橋氏が次のように話す。

「音ってすごく大事なんです。プロゴルファーが一番最初に評価するポイントが打球音。次に飛び姿を見て弾道の評価を行います。ですので、最初に聞いた打音があまりいい音でないと、球が飛んでいても高評価にはなりにくいですね」

同社では、サウンド専門の開発チームを設けているほか、国内でも音声・音響の研究を行う日本音響研究所で検証を行っている。

カスタムシャフトは全3種類を用意

標準装着シャフトは、57g(トルク4・3°)のTENSEI RED TM50(『STEALTH』へ装着→硬度Sで総重量302g、『STEALTH HD』へ装着→硬度Sで総重量300g)、60g(トルク3・9°)のTENSEI SILVER TM50(『STEALTH PLUS+』へ装着→硬度Sで総重量312g)を三菱ケミカルと共同開発。オリジナルデザインに仕上げるなど、細部にわたってこだわりをみせる。

『STEALTH』及びセレクトフィットストア限定の『STEALTH PLUS+』のカスタムシャフトは下記3種類を用意。

・グラファイトデザイン「Tour AD UB-6」(硬度S、中調子、重量65g、トルク3・2)総重量314g

・藤倉コンポジット「スピーダーNX 60」(硬度S、中調子、重量64g、トルク3・7)総重量312g

・三菱ケミカル「Diamana  PD60」(硬度S、中元調子、重量65g、トルク3・3)総重量314g

ドライバーの価格は『STEALTH』、『STEALTH HD』が8万6900円。『STEALTH PLUS+』9万200円。『STEALTH』が『SIM2 MAX』比3300円アップ、『STEALTH HD』が『SIM2 MAX D』比3300円アップ、『STEALTH PLUS+』が『SIM2』比6600円アップとなっている。

なお、『STEALTH PLUS+』については、テーラーメイドセレクトフィットストア対象モデルとなる。

2022スタートライン

「金属音じゃない爽快感のある打球音」――。田島基晴氏

ゴルフギアに詳しいフリーライターの田島基晴氏に今回の新製品について聞いてみると、

「カーボンウッドは、キャロウェイが過去に『C4』という商品を世に送り出し、テーラーメイドも2013年に『グローレ リザーブ』を出していますが、打音がネガティブなだけで性能的には悪くなかった。今回、そこをどう払しょくするのか? そこが一番の関心事でしたが、完全に消してきた印象ですね。こうなると欲しくなっちゃいます(笑)。

まぁ、前作の『SIM2』のように売れちゃうんでしょうけど、一般ゴルファーがどのような反応を示すのか楽しみです。ちなみに私は『ステルス』を早速注文しました。

打球音ですか? 金属音とはちょっと違うんですが、カーボンフェースとは思えない爽快感があって、オフセンターヒットにも強いような気がします。とはいえ、芯を感じる私好みの打音です」

と話している。

問い合わせは、テーラーメイド ゴルフ カスタマーサービスコール 0120‐558‐562

TEAMテーラーメイド

 


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浅水敦

浅水敦

1971年東京生まれ。(株)明光商会入社後、7年半シュレッダー&パウチッ子&ボイスコールの営業(新規開拓営業部→第3直販部配属、外務省、宮内庁、旧富士銀行、日本興業銀行、大手宗教法人を担当)を経て1997年(株)ゴルフ用品界社入社。本誌及びWEB広告営業&編集、クライアントのビジネスマッチング、JGGANEWS編集委員などに従事。ゴルフ業界歴20年のベテラン記者。2003年取締役、2009年常務取締役、2017年1月専務取締役。

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