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  • 「社説 その4」 ゴルフという職業について

    片山哲郎
    1962年8月3日生れ。月刊誌GEW(ゴルフ・エコノミック・ワールド)を発行する(株)ゴルフ用品界社の代表取締役社長兼編集長。正確、迅速、考察、提言を込めた記事でゴルフ産業の多様化と発展目指す。
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      連日のように命を賭して、原発事故と向き合う精鋭がいる。瓦礫の山で人命救助に励む屈強な自衛隊員の姿も、連綿と報道されていた。いずれも雄々しく、戦後最大の難局に際して、国家復興の一翼を担う。悲壮な決意が伝わってくるし、そのご家族の胸中を思うと、厳粛な気持ちにさせられる。   居酒屋での話は、そのことではない。そのような気持ちは三者三様の胸に収めて、「ゴルフ」という存在が、いったい何かということを、改めて真剣に語り合った。この難局に、市民である一般ゴルファーがプレーの自粛を選ぶのは、心情として理解できる。しかし、自粛対象の産業に従事する我々ゴルフ関係者は、いったい何者かということを考えざるをえなかった。   さる災害の専門家が、こんなことを書いていた。復興には5段階ある。それは救助→救済→復旧→復興→新興である。そして、いずれかの段階で、「文化・心」の支援が必要になる――。また、地震発生直後に現地へ飛んだ僧侶を取材したとき、次のようなコメントが印象に残った。「支援物資で喜ばれたのは、クレヨンとお絵描き帳だった。言葉を失うほど凄惨な光景のなか、それでも子供の笑顔が大人たちに安らぎを与えてくれる」。文化と心は、すでにその力を発揮していたという。   ゴルフという職業について考えるとき、そこに糸口をみつけた思いがする。自衛隊員のように雄々しくはなく、炊き出しの僧侶のように、今のところは献身的ではないかもしれない。でも、いずれ文化と心が求められたとき、いよいよゴルフの出番がくる。居酒屋での話は、そのことだった。   過日、ゴルフ場設計家を神戸に訪ねた。阪神淡路大震災の被災経験をもつこの御仁は、当時、ゴルフ場が被災者にクラブハウスを開放したこと。県のゴルフ団体が、ネットワークを使って義援金活動を行ったこと。それら具体的な諸々と同時に、ゴルフの価値も話してくれた。「ひとが自然と共生していることを、ひとつの白球を通じて実感できる。そのような場が、生活空間に近接しているのがゴルフ場。日々の喧騒をいっとき離れ、自分が何者かを思い出させてくれる。同時に、日々の困難を忘れさせてもくれる」   冒頭の練習場関係者は、最近、ジュニアゴルフ大会を行った。世間の自粛ムードが気になったが、決行してよかったと振り返る。背広の内ポケットからケータイを取り出し、そのときの写真をみせてくれた。子供たちが一列に並び、被災地に黙祷を捧げる姿。その後のカリキュラムは聞かなかったが、多分、三々五々コースへ出て、白球を追いかけたのかもしれない。ひとは自然と共生するなどと、高尚なことは思わなくても、ゴルフならではの余韻は残ったはず。「ゴルフと黙祷」の光景が、そんなことを想像させる。   「震災とゴルフ」を考えるとき、殊更に卑下するわけでもなく、反転して気負うわけでもなく、ゴルフの役割を淡々と思う。そして、「ゴルフという職業」を改めて自問すると、これまで、何かを素通りしてきた自分にも気づかされる。ゴルフに従事する我々は、ゴルフに内在する力をもっと引き出せる。そんな気持ちが高まってくる。   ゴルフ用品界 代表 片山哲郎
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