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新橋TOKYO店9月開業でショールーミングに踏み切る有賀園

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「東京でNO・1を目指します!」

全国22店舗展開する有賀園ゴルフの有賀剛史社長が宣言した。9月13日、テーラーメイド直営店(港区新橋)の跡地に開業する「有賀園ゴルフ新橋TOKYO」のことだ。

1、2階フロアを借り切り、面積は約170坪。新橋駅近という土地柄を考えれば思い切った投資。店内はネットとの融合がコンセプトで、総力を傾けた店構えといえるだろう。有賀社長の話を聞こう。

「『ゾゾタウン』に代表されるネット通販サイトの増加やスマートフォンの普及により、衣料品のネット通販は急速に広がっています。当社が運営するAGO(有賀園ゴルフオンライン)も同様で、アウトレットや特価品を実際に見て、試してから買いたいという消費者が依然として多い。新店は、実際の店舗とネット専用商材のショールームを組み合わせて、有賀園ゴルフの魅力をアピールしていきます」

つまり、ゴルフ用品をネットで買う人が増える中、自社店舗を「ショールーム」にしてネット販売を伸ばそう、という業界初の試み。店で見てさわってネットで買う「ショールーミング」の動きを新橋TOKYOを軸に取り込む。

「ショールーミング」採用のメリット

新店の売場面積は通常路面店の2分の1程度。同社の社員が常駐する店舗の中で最も小さい。ゆえに品揃えも通常の半分ほどに絞り込むが、それを補うのが「ショールーミング」というわけだ。

通常のネット通販との違いは、店舗にあるクラブの試打をはじめ、ウエアを試着したり、店員に採寸してもらったりできる点。特にウエアは、実際の商品を手に取って素材やサイズを体験することで、ネット通販だけでは難しい着用感を確認できる。気に入れば、そのままネットで注文し、商品は自宅や最寄りの店舗で受け取れる仕組み。

ここ数年で小売業をとりまく環境はスマートデバイスの普及により激変した。従来の店舗へ行ってショッピングを楽しみながら購入するというスタイルから、いつでもどこでも買い物ができる時代になった。その時流が示す通り、ネット通販の市場規模は毎年2ケタ成長を続けている。

有賀園ゴルフでは第二弾の準備も整えた。今秋を目処に、『ウエアレンタル』事業をスタートする予定で、今期は駐車場の空枠を利用したレンタカーサービスに着手するなど、一気に反転攻勢へ出ている。

ウエアレンタル事業参入の狙い

並みいる量販店の中で、ウエア販売へ最も注力するのが有賀園ゴルフ。ウエアレンタル事業参入の経緯について、有賀社長がこう話す。

「今まで、レンタル=ブランド毀損だと思っていました。しかし、今はシェアの時代です。そこで今秋を目処にゴルフの『ウエアレンタル』を始めます。当社は総勢60ブランドを取り扱っていますが、残念ながら、ワンシーズンの消化率は1割程度。残りの9割は返品する形になっているというのが実情です。

ゴルフウエアは高価なものが多いですし、新しいデザインにトライしたくても、勇気がいりますよね。だったらまずはレンタルで着てもらおうと。ブランド認知にも繋がるでしょうし、ゴルフアパレルひいてはゴルフ産業の活性化へのカンフル剤になるのではないか」

例を挙げると、『ラウドマウス』が分かりやすいかもしれない。〝ゴルフ場で一度は着てみたい″と購入してみたものの、その後タンスに眠っているゴルファーは少なくないだろう。一方、気に入って同ブランドを続々購入するムキがいるのも事実だが、新しいブランドに挑戦するゴルファーは、トライアルで有賀園ゴルフのウエアレンタルを利用するのもいいかもしれない。

新品市場の活況はトライアル購入がカギ

ネットの個人間取引市場も隆盛だ。ここ数年はスマートデバイスの急速な普及により、フリマアプリが若年世代に拡大中。なかでも、ユーザーを急増させているのが「メルカリ」。スマホひとつで不用品を処分し、お金に換える。そんなシンプルな個人間取引(CtoC)サービスが猛威を奮っている。

既に有賀園ゴルフやゴルフキングなどウエア買取サービスを始めているところもあるが、これまで買取り業者へ流れていた分がCtoCでの取引で売られていくから業者のダメージは深刻だ。

中にはフリマアプリを利用する人は、「高く売りたい層」で、買取り業者を選択するのは「手軽に売りたい層」だから両者は相関関係にない、という声も聞かれる。だが、消費者は「手軽にかつ高く売るか」という視点でフリマアプリを選択するようになっている。この傾向は特に若年層に多く見られ、

「最近の若い人たちは、高価なモノを購入することに抵抗を感じていません。つまり、売ることを前提としているのです」(有賀社長)

ゴルフ活性化には、リサイクル市場の一般化は見逃せない要素。先頃、決算発表を行ったキャロウェイ、テーラーメイド、住友ゴムの3社はいずれも好業績を記録しており、新品市場の活況はトライアル購入の普及と無縁でないことを伺わせる。

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浅水敦

浅水敦

1971年東京生まれ。(株)明光商会入社後、7年半シュレッダー&パウチッ子&ボイスコールの営業(新規開拓営業部→第3直販部配属、外務省、宮内庁、旧富士銀行、日本興業銀行、大手宗教法人を担当)を経て1997年(株)ゴルフ用品界社入社。本誌及びWEB広告営業&編集、クライアントのビジネスマッチング、JGGANEWS編集委員などに従事。ゴルフ業界歴20年のベテラン記者。2003年取締役、2009年常務取締役、2017年1月専務取締役。

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